あなたは友人に自宅のカギを預けられますか?

母のお腹からオギャーと産まれて30年以上経ちますが、世の中には色々な人がいるものだと痛感しております。小学校のとき傘は持ってきたのにランドセルを忘れてきたK君然り、中学校のときお弁当にコンビニのおにぎり10個持ってきたO君然り、高校のとき制服をハサミでジョキジョキ切った挙句それを咎めた先生を殴って退学になったY君然り。

社会人になればまともな人ばかりだろうと高をくくっていましたが、その驚きは更にエスカレートすることになります。電話で口論になるとくるくる回りだしてコードを体に巻き付け、コードが限界になると今度は反対廻りを始めるT主任然り、部内にゴキブリが出たので「殺虫剤ありますか」と聞いたところ「そんな洒落たもん、ねーよ」と答えたK課長然り。だけどそんな個性の強い人たちも、時が経って振り返ってみれば愛おしく思えるから不思議です。

私も母になり、周りはママ友だらけになりました。人を育てる親ということもあり、みなさんとても常識的で概ね好意的です。だけどドライな関係を好んできた私にとって、ときどき今の良好すぎる関係に息が詰まりそうになるときがあります。例えば先日もそうでした。鍵っ子の息子が仲のいい友達と遊ぶことになりました。その子のお母さんはとてもオープンでサバサバした姉御肌の人ですが、私は自分とは真反対のこの人のことが少し苦手でした。待ち合わせをし、4人で彼女の家の方角に歩き始めました。すると彼女が突然、「コンビニに寄るから先に行ってて」と、私に彼女の自宅のカギをポンと渡してきたのです。それはまるで借りてた教科書を返す、くらいのそんなノリでした。私は突然のことにあたふたし、結局コンビニから出てくる彼女を待ち、鍵屋さんを呼び、鍵交換をしました。自宅のカギを預かるなんて私には考えられなかったからです。もしかしたら私の考え方が固いのかもしれませんが…。

あなたは友人に自宅のカギを預けられますか?私なら、ノーです。